宮城アプリ開発勉強会でSwift/iOS開発について発表してきました!

みなさまはじめまして。株式会社ビデオマーケットの仙台オフィスでアプリエンジニアをやっております、asmzと申します。

私は主に公式動画配信サービス「MIRAIL」のiOS/Androidアプリの開発およびビール🍺を担当しております。

mirail.video

先日、仙台で開催された「宮城アプリ開発勉強会」でSwift/iOS開発に関するセッションに登壇させて頂きましたので、今回はその勉強会のレポート記事をお送りいたします。

宮城アプリ開発勉強会とは

現在アプリ開発の現場は、新しい開発言語やクロスプラットフォーム開発環境の登場などによって様々な技術や選択肢があり、自分一人で多くの技術知識をキャッチアップするのが大変になってきています。

そのような背景の中、宮城アプリ開発勉強会は一つの技術について深掘りするというより、それら様々なアプリ開発技術の特徴やそれぞれどんなクセを持っているのかといった点を皆で情報共有しよう、という趣旨でスタートした仙台の新たな勉強会です。

miyagi-app-dev.connpass.com

今回は「Flutter/Dart」「Swift」「Kotlin」「Unity」の4種類のアプリ開発環境を取り上げ、それらの開発環境に知見のあるスピーカー4名がそれぞれの開発環境の紹介や特徴などを話していくというスタイルで開催されました。

勉強会の内容

会場の様子

会場は、就労移行支援・eラーニング事業を運営する株式会社manaby様より無料で提供していただいたスペースです。

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JR仙台駅からも仙台市地下鉄東西線の宮城野通駅からもアクセスが良く、また広いスペースと大きな窓で開放感あふれる居心地の良い環境でした。

(実は弊社仙台オフィスもこのすぐ近くです!)

開催挨拶

はじめに当勉強会の主宰であるフリーランスプログラマ佐藤さんと株式会社ハイドの執行役員 大澤さんより、開催挨拶と当勉強会の開催経緯や趣旨についてお話いただき、その後会場提供の株式会社manaby様より、会場説明と簡単な事業紹介がありました。

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1. Flutter/Dart

最初のセッションでは、近年非常に勢いがあり先日のGoogle I/Oでも大きく取り上げられた「Flutter/Dart」について、主宰者でもあるフリーランスプログラマ佐藤さんよりお話し頂きました。

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speakerdeck.com

Flutter/Dartの歴史から始まり、開発環境の整備、具体的なアプリ画面の構築の仕方など、これまでFlutter/Dartに触れたことが無い人にとっても一通り聞くだけで大枠を掴むことができる内容でした。

また、先の弊社里山のエントリにもある通り、弊社でも東京オフィスにてFlutterの採用が始まっていて個人的には非常にタイムリーな話題だったので、その概要を仙台に居ながらにしてキャッチアップできたのはとても助かりました!

2. Swift

続いてのセッションは「Swift」について。こちらのセッションは僭越ながら私が担当させて頂きました。

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speakerdeck.com

技術紹介ということで内容的には入門レベルとなっていて、前半ではSwiftの概要や言語仕様といったSwift自体の説明、後半ではそのSwift言語を使ってどのようにiOSアプリを組み立てていくか、という流れでお話しさせて頂きました。

また、最後少しだけですが先日のWWDCで発表されたSwiftUIについても取り上げました。私も本格的なキャッチアップはこれからですが、前のセッションのFlutterと似たような雰囲気を感じてもらえたのではないでしょうか。

3. Kotlin

iOSがあるならAndroidも、という事で次のセッションは株式会社SRIA 佐藤さんより「Kotlin」について発表頂きました。
(実はSRIAさん、MIRAILの開発にもご協力いただいております!)

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speakerdeck.com

まずはKotlinの概要、言語の特徴などを満遍なく説明して頂きました。発表内に出てくるコードの文法やNull安全の機構などはSwiftにも通ずるものが多く、Swift経験者なら割とすんなりKotlin読めるようになりそうな印象ですね。

後半はなんとライブコーディング!Androidプロジェクトをゼロから新規作成して、Kotlinで「タップするとビール🍺が増えるアプリ」を作って頂きました。実演により、実際にKotlinを用いてAndroidアプリを開発するイメージが掴みやすかったです。

4. Unity

最後のセッションは「Unity」について、株式会社ハイド の中野さんより発表頂きました。

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www.slideshare.net

Unityはゲームアプリ作るときに使うものと思ってしまいがちですが、今回の発表で説明いただいたUIシステム(uGUI)には一般的にアプリで用いられるような各種UI部品が用意されており、ゲーム以外のアプリも十分開発することが出来るようです。

また、アニメーション機能を使って各種UI部品に対して手軽にアニメーションを設定できるという点は、ネイティブ言語には無いゲームエンジンならではの機能という感じがしますね!

私自身はこれまでUnity触ったことが無かったため、非常に新鮮な内容でした。

おわりに

約2時間という中でこのように盛り沢山のアプリ開発技術に触れることができる、有意義な勉強会でした。参加者も当初25名定員のところ、定員を大きく上回る40名の方が参加され、いろんな観点からの質疑応答などもあって盛り上がっていました。

個人的な観点で言うと、仙台でも様々なIT勉強会が開催されていますが、主にWeb・サーバサイド技術がテーマの勉強会が多く、アプリ観点の勉強会はあまり多くないように感じておりました。

そんな中で、このようにアプリ開発技術をテーマにした勉強会が新たに増えることは、私のようなアプリエンジニアにとっては非常にありがたいので、次回以降も続けていけるよう引き続き登壇やお手伝いなどしていこうと思っています。