はじめに
こんにちは、アプリ開発を担当しております青沼です。 今回はAppleのCI/CDサービスのXcode Cloudを試してみました。
Xcode Cloudは去年のWWDC2021で発表されたもので、Beta版で提供されてきましたが、2022年6月6日からApple Developer Programのメンバーであれば利用可能になりました。
2023年12月まで無料で月25時間利用できます。
前提事項
前提として、対象ProjectがGitリポジトリにpushしてあることとします。Xcode CloudはGitHub、Bitbucket、GitLabで使用可能です。(今回はGitHubを使用しています。)
また、テスト用のアプリをApp Store Connectで作成済です。
Xcodeは13.4.1以降が必要です。(13.4.1未満のXcodeでXcode CloudのWorkflowを作成しようとすると、"This operation couldn’t be completed."という警告が表示され、Workflowを作成できませんでした。)
XcodeからWorkflowの作成
Xcodeの左ペインまたは、Product->Xcode Cloud->Create WorkflowからWorkflowの作成を開始します。
Productを選択します。
ここでWorkflowの編集が出来ますが、後からも編集可能です。
Xcode CloudからGitHubへのアクセスを許可する必要があります。
認証が完了すると次へ進めます。
以上でWorkflowの作成は完了です。ブランチを選択して「Start Build」でビルドが開始されます。
ビルド
ビルド中はXcodeに進捗が表示されます。
Workflowの設定から、ビルドするXcodeやmacOSのバージョンを変更できます。
Beta版のバージョンも選択できるのは良いですね。
実行結果
実行結果はApp Store Connectからも確認でき、再ビルドも可能になっています。
成果物のページからad-hoc版、development版などのipaファイルをダウンロード可能です。
まとめ
AndroidなどApple以外のプラットフォームは当然サポートされていませんが、Xcode CloudはXcodeから色々設定できて簡単に使える便利なツールでした。
料金体系も発表されましたが、最安プランは月14.99ドルなので2,000円程度で利用出来るので、プロジェクトによると思いますが、十分検討に値するサービスかなと思いました。